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和田永 エレクトロニコス・ファンタスティコス!

和田永 エレクトロニコス・ファンタスティコス!とは

「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」は古い電化製品を使ってオリジナルな楽器を産み出してきたアーティストの和田永が、あらゆる人を巻き込みながら新たな楽器を創作し、量産し、奏法を編み出し、徐々にオーケストラを形づくっていくプログラムです。

2015年2月の「滞在制作篇」からスタートし、同年、11月23日の「初合奏遭遇篇」@ 浅草アサヒアートスクエアの開催を契機に「NICOS LAB(ニコスラボ)」が発足。エンジニアチームは、プログラミング・基板製作から鉄骨造作まで。パフォーマンスチームは、楽器操作の習得から参加へと導くインストラクションの研究まで、多様な実験・実践を行っています。

テクノロジーを用いながらも、捨てられゆくモノにかける魔法は、身体的に音楽を奏でる喜びに溢れたものばかり。ゆくは、全員が参加する閃きに満ちた未来の祭りへー。

この活動は始まったばかりです。

 

集えや集え 妄想沸きあふるる愉快な人々よ
集えや集え 眠りに落ちゆくテクノロジー達よ

夜明け 微かな呼び声に導かれて 掘り起こし彷徨い
日がな 集い語らい描く そしてあちこちから産声があがる

広場にそびえ立つ電輪塔の灯火が 下から上へと明滅を刻む時
目に見えない電磁波は空へと解き放たれる
月夜はいよいよ深まり 電離層は地球の裏側と繋がる

真夜中 いよいよ祭典は幕をあける

放たれた波達は混ざり合ってはぶつかり合い
受信機を通して泡や卵のような音となって弾けてふりそそぐ

楽団はエレクトロニクスからエレクトロニコスへと変形した楽器を奏でながら
回り踊り 無限に広がるオルケストラを紡いでゆく

これは未だ見ぬ関係性の宇宙を皆で開き見る試みなのである!

やがて エキセントリコスの卵とファンタスティコスの粒々は
記憶の奥底に原風景となって焼きついてゆくだろう・・・

“エレクトロニコス・ファンタスティコス!”

―和田永―

 

NICOS LAB とは

NICOS LABはアイディアだしから本番までを和田永と共にそれぞれの得意分野を活かしながら、一緒に考え、制作し、和田永「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」を盛り上げるチームです。これまで、実に様々なひとが参加しています。下は小学生から、上は70代まで。スキルの有る無しに関わらず、それぞれが「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」でやりたいこと、できることに挑戦しています。

2016年度まで本事業は「東京アートポイント計画」として実施しました。
※2014,15年度は本事業全体、2016年度はNICOS LAB 運営のみ、実施。

  • 和田 永

    1987年東京生まれ。物心ついた頃に、ブラウン管テレビが埋め込まれた巨大な蟹の足の塔がそびえ立っている場所で、音楽の祭典が待っていると確信する。しかしある時、地球にはそんな場所はないと友人に教えられ、自分でつくるしかないと今に至る。大学在籍中よりアーティスト/ミュージシャンとして音楽と美術の間の領域で活動を開始。オープンリール式テープレコーダーを楽器として演奏するバンド『Open Reel Ensemble』を結成してライブ活動を展開する傍ら、ブラウン管テレビを楽器として演奏するパフォーマンス『Braun Tube Jazz Band』にて第13回メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞。各国でライブや展示活動を展開。ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは、現在までに7回に渡り音楽を担当している。2015年よりあらゆる人々を巻き込みながら古い電化製品を電子楽器として蘇生させ合奏する祭典を目指すプロジェクト『エレクトロニコス・ファンタスティコス!』を始動させて取り組む。そんな場所はないと教えてくれた友人に最近偶然再会。まだそんなことやってるのかと驚嘆される。