東東京総舞台化プロジェクト BLOOMING EAST 東東京プレイツアーvol.1 「八広、東墨田、初花」 2016.3.12 レポート

文:西村幸知(トッピングイースト事務局)

去る2016年3月12日(土)、東京都、墨田区八広、東墨田で、BLOOMING EAST初となるイベントを行いました。BLOOMING EASTは東東京の魅力ある様々な「場」をリサーチして探し出し、コンサートやパレードができる「舞台」へと変容させていこう!という、関わる人と見つけた場所が “咲いてゆく” ことを目指すプロジェクトとして、2015年7月からスタートしました。

まず、トッピングイーストの拠点もある墨田区からはじめ、計4回のリサーチツアーを開催し、墨田区をさまざまな角度からリサーチしてきました。その中で、東京のものづくりを支えてきた場所、八広、東墨田と出会いました。このエリアは皮革・油脂・プラスチック・金属などを扱う工業地域であり、清掃工場・リサイクル施設・廃棄処分場も日々稼働しています。そんな場所、きっと都内ではこの場所だけかもしれません。ものづくりの「はじまり」と「おわり」をつなぐこの場所に魅せられ、その魅力をこの地に住まい働く人々とともに表現したいと思い、各会場ライブ・シンポジウム・トーク・ワークショップなど様々な方法で、「八広、東墨田、初花」を開催することになりました。

オープニングの「ファクトリーオーナーズトーク&墨田区総舞台化リサーチ報告会」で、この場所がなぜものづくりの「はじまり」と「おわり」を包括できるようになったのか、そしてなぜこの場所なのか、八広・東墨田の歴史や魅力をこの地域に工場をもつオーナーや、様々な方と語ることができました。

「サミエルライブ&楽器作り体験」、「生皮太鼓づくり」、「ミニぞうさんづくり」では、大人から子供まで、作業に熱中し、自分で作った楽器から生まれる音や、はじめて触る皮や革の感触に、笑い声と笑顔がこぼれていました。

フィナーレを飾った、空き工場メタルハウスでの寺尾沙穂ライブには、各会場から流れてきた方ほぼ全員が集まっていました。ある人は片手にミニぞうさんをもち、ある人は生革太鼓を抱え、またある人はシンポジウムのチラシを握り、ひとりひとりの手元をみれば、この日一日どんな場所で、何を体感してきたのかわかるような気がしました。その一番奥にはグランドピアノとオレンジ色に照らされた寺尾さん。その場所の記憶や集った人々の体験を寺尾さんの歌とピアノがやさしく包んでいきました。普通のライブハウスやコンサートホールともちがう、この場所でしかできない「音楽」の空間へとメタルハウスは変わっていました。

当日は本当にたくさんの人が参加され、関わった人それぞれが何か自分のなかに「つぼみ」のような、これから「咲く」予感みなたいものを感じてもらえる日にできたのではないかと思います。

初花の頃の花ように。

BLOOMING EASTはこれからも、そんな場所や人を探し続けます。
BLOOMING EAST、2年目もどうぞよろしくお願いいたします。

トッピングイースト 西村幸知

写真:三田村 亮

  • 西村 幸知(トッピング―スト 事務局員)

    1986年神戸生まれ。NPO法人トッピングイースト 事務局員。高校卒業後、日中学院にて中国語を専攻。その後数社を経て、中国国際航空入社。趣味のアート好きがこうじて、どうしてもアートプロジェクトの現場で働きたくなり、今に至る。最近ハマってることはトッピングイースト界隈のうまいもの屋発掘。