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今年のプログラムについて教えて!
「ほくさい音楽博」講師インタビュー
プログラムB:義太夫講師 竹本京之助さん、鶴澤弥々さん

10/22(日)まで募集している2017年度「ほくさい音楽博」の参加小学生公募プログラム。
今年の小学生募集はトリニダード・トバゴで生まれた「スティールパン」、声を使った日本の伝統芸能「義太夫」、独特なリズムと音階が特徴的なインドネシアの伝統芸能「ガムラン」の3プログラム。(詳細・申込はこちら

それぞれどんな楽器や音楽なのか?その魅力やどんな演目をやるかなど、講師の先生方に、インタビューしました!
第二弾は 声を使った日本の伝統芸能「義太夫」の講師をしていただく、竹本京之助さん(太夫)、鶴澤弥々さん(義太夫三味線)です。まずはお二人のプロフィールからご紹介します。



<竹本 京之助(太夫)>
舞台女優活動中に竹本駒之助の義太夫に出会い、平成16年入門、平成18年初舞台、国立演芸場「女流義太夫演奏会」「本朝廿四孝」十種香の段、郎党にて初舞台。平成27年3月義太夫協会新人奨励賞受賞。


<鶴澤 弥々(義太夫三味線)>
竹本弥之太夫に師事。平成18年国立演芸場にて、仮名手本忠臣蔵八段目道行旅路の嫁入りで初舞台。以後、素浄瑠璃(太夫と三味線のみ)にて出演。平成28年3月義太夫協会新人奨励賞受賞。


さて、お二人からはどんなお話が聞けるでしょうか?さっそく、聞いてみましょう!

Q1 義太夫ってどんな音楽?

義太夫節は日本の伝統的な音楽の一つです。
江戸時代初期に、大坂の竹本義太夫がはじめた浄瑠璃の一種です。浄瑠璃とは、三味線を伴って、太夫が詞章を語る音曲です。義太夫節の語りでは登場人物の詞(セリフ)や感情を表現するばかりか、情景・自然描写など、物語のあらゆる要素を表現します。三味線も伴奏とは異なり、語りと同じように多彩な表現が必要になります。

Q2 京之助さん、弥々さんが義太夫を始めたきっかけは?

京之助>
舞台役者の声の訓練の一環として、師匠にお稽古していただいたのがキッカケです。日本人の声の出し方を勉強しようと思い始めました。師匠の語りの素晴らしさから義太夫に引き込まれていきました。

弥々>
もともと三味線に興味がありました。三味線にもいろいろなジャンルがあるので、演奏会などに足を運び聴くうちに、文楽を観て「太棹を弾いてみたい」と思うようになり、義太夫協会主催の義太夫教室に通い始め、そこで講師をしていた竹本弥乃太夫師匠に弟子入りし、今に至ります。

Q3 義太夫の魅力は?

ひとくちに魅力を説明するのは難しいことですが、邦楽の中でも音曲の司と呼ばれており、スケールの大きさが魅力の一つです。太夫と三味線だけで老若男女を問わず、あらゆる登場人物、動物や情景描写に至るまでカバーする表現力が必要になります。なにより、実際にお聴き頂いて、多彩な描写や、感情表現の豊かさを感じていただければと思います。

Q4 練習〜発表を通じて子供たちに伝えたい・教えたいことは?

子供たちに声を出すことの楽しさを体験していただけたらと思います。

写真:昨年度の子供たちの発表の様子


京之助さん、弥々さんインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。
はじめは、大きな声を出すのをためらっていた子供たちも、京之助さん、弥々さんの指導や義太夫の物語にすっかり魅了されて、役柄に合わせて、声色を変えられるくらいまでに成長していきます。
「自分の声でこんなことができるんだ」と発見する姿を見るのは、毎年楽しみです。
ぜひ、この機会に参加してみませんか?皆さまのご応募をお待ちしております。